2016/11/23

William Lennon / Hill Shoes



















今期、一番楽しみしていた"William Lennon" (ウィリアムレノン)の靴が入荷しました。


"William Lennon"は1899年にイギリス中部のピークディストリクトと呼ばれる


丘陵地にある村で創業の老舗のブーツメーカー。


採石業が盛んだった創業当時、鉱山の多いこの地域で働く


炭鉱夫向けに特化して高品質なブーツの生産をスタート。


大戦時にはロイヤルアーミー(英国軍)へのワークブーツの供給も行っていました。


戦後は各種ワーカー、ファーマー向けのブーツを中心に


熟練した8人の職人の手により今現在もベンチメイドで生産を続けています。


またブーツ好きにはたまらないのが、このブランドの特徴的な靴の製法。


 まずグッドイヤーウェルト製法で縫い上げ、


その後1920年代に製造された「ラビットスクリューマシン」と


呼ばれる機械でソールに真鍮のネイルを打ちこみます。


現在、その機械は世界で4台しか存在せず、


その内の2台をウイリアムレノン社が所有し、今もなお使われています。 


お世辞にも履き心地が良いとは言えませんが、


履き心地よりも頑強さを求めたワークブーツ。


ポッコリした丸みに、反り上がったつま先が


他にはない雰囲気と佇まいを醸し出しています。


他のイギリス靴、世界でも類を見ない"ウィリアムレノン独特な


オーラを感じてほしい一足です。