"William Lennon"は1899年にイギリス中部のピークディストリクトと呼ばれる
丘陵地にある村で創業の老舗のブーツメーカー。
採石業が盛んだった創業当時、鉱山の多いこの地域で働く
炭鉱夫向けに特化して高品質なブーツの生産をスタート。
大戦時にはロイヤルアーミー(英国軍)へのワークブーツの供給も行っていました。
戦後は各種ワーカー、ファーマー向けのブーツを中心に
熟練した8人の職人の手により今現在もベンチメイドで生産を続けています。
またブーツ好きにはたまらないのが、このブランドの特徴的な靴の製法。
まずグッドイヤーウェルト製法で縫い上げ、
その後1920年代に製造された「ラビットスクリューマシン」と
呼ばれる機械でソールに真鍮のネイルを打ちこみます。
現在、その機械は世界で4台しか存在せず、
その内の2台をウイリアムレノン社が所有し、今もなお使われています。
お世辞にも履き心地が良いとは言えませんが、
履き心地よりも頑強さを求めたワークブーツ。
ポッコリした丸みに、反り上がったつま先が
他にはない雰囲気と佇まいを醸し出しています。
他のイギリス靴、世界でも類を見ない"ウィリアムレノン独特な
オーラを感じてほしい一足です。